
荒川弘の少年サンデー連載「銀の匙 Silver Spoon」第103回です。
アキを大学に行かせる為に勉強を教える傍ら自ら会社を立ち上げる事になった大蝦夷農業高等学校・酪農科学科2年生にして馬術部・副部長の八軒勇吾。
大川先輩に会社の社長を任せる事にした八軒だったが、その事を含め不安要素の多さから生徒たちから敬遠されてしまう。
その一方、依田先輩と相談しアキを馬術部の次期部長に決めた八軒。
困惑しながらもその要請を受け入れ、駒場に新しい世界に目を向ける事を勧めるアキだったのだが…!?
「我が社は設立以来最大の危機です」いきなり八軒に危機宣言をする大川社長。
まだ設立もしていないのに危機を感じる大川だが、ヤクザ絡みのペーパーカンパニーともっぱらの噂で投資してくれる人がいないのだという。
そんな状況にもう待っていられないと、すぐに会社を立ち上げると言う大川。
自分の貯金を使ってさっさと豚を増やして売ると言う大川だが、株は八軒と半分にする為、八軒はバイトをして金を作らなければならないらしい。
そんな無茶な大川だが、バイト先で放牧豚の話をすると出資はしないけど食べてみたい人は沢山いたらしい。
「おまえもさんざん経験してきただろ?『胃袋掴んだら勝ち』だって!」
他人の金をアテにせず、まずは自分の責任の範囲で豚を売ると言う大川。
波に乗ったら名刺と肉と業績記録を持って父に売り込み、出資を取って来いと言い出したのだ!!
「親子とかじゃなくて仕事してる一社会人として堂々とやりあってくるんだよ!!」
まさかの熱血社長ぶりを見せて来た大川。
家畜保健衛生所の届出に自衛防疫組合も手続きを済ませてあり、かなり本気で社長を務める気になっているらしい大川だったのだが…!?
結局、大川を社長にしたのはいい判断だったのかな?
今回の話を見るとむしろ八軒の方が大川先輩に引っ張られている感じがします。
思えば、そういう人を引っ張る力を買われて馬術部でも部長を任せられていたのか?
優秀な人材という意味では、どちらかといえば元副部長で大学に進学した豊西先輩の方が色々優秀だったと思いますしね。
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