
ゲッサンにて連載中の島本和彦「アオイホノオ」通算87回目です。
新大久保のアニメスタジオ・アートランドに出向いた山賀。
「庵野と赤井を動かした男」を主張した山賀は迷惑な空気を感じながらもこのままここで働く事を宣言する。
一方、人気作家・新谷かおるを担当していた三上はいつまでも上がらない原稿に頭を抱えていた様子。
編集長から目を離さない様に指示されたにも関わらず、妻と一緒に逃げられてしまった三上だったのだが…!?
新谷かおる先生の原稿がなかなか上がらず、気が付くとソファの上で寝ていた三上さん。
慌てて起き上がった三上だが、何と新谷先生は佐伯先生と一緒に朝ごはんを食べに行ってしまったのだという。
食べたらすぐ戻ってネームをやると聞かされており、それが出来ない以上仕事に入れないと言うアシスタント。
名前が出てませんけど、あるいはゆうきまさみでしょうか?
新谷先生がいなくなった隙に焔に連絡を入れようと考えた三上。
逃げた今しか公衆電話に行けるチャンスはないという三上ですけど、さすがに新谷先生の電話を借りる訳にもいかないかな?
正にケータイが無かった時代ならではの苦労ですけど、公衆電話はかつてはかなりの場所に設置してあった気がします。
受話器を手に取り、思わず躊躇した三上さん。
公衆電話からの電話料は自腹であり、焔がいる大阪にうっかりかけると十円玉がものすごい勢いで消費されるのは前回で経験済みだったらしい。
『そこまでして連絡を取るほどの新人じゃないしな!!』
高額の電話代の前にアッサリ断念してしまった三上さん。
安くなる時間帯を考え夜8時以降にチャンスがあったらと考える三上さんですけど、こういう考えの編集がいる事を考えると地方在住の新人は色々厳しかったのかな?
今ではメール等連絡を取る手段は色々ありますけど、それらがなかった時代、作家が東京に出るのは必然だったはずです。
そんな三上さんが十円玉を積み上げているシーンがありますけど、テレホンカードが登場したのが1982年ですから1981年末の段階では無かったはずです。
三上さんの様な色々な場面で電話をかける事がある人にとってテレカは今後重宝される事になるのかも知れません。
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