高橋留美子「境界のＲＩＮＮＥ」第２７４回です。
ギリシャ神話のミダス王は神様に親切にした褒美に手に触れた物すべてが黄金になりますようにと望んだのだという。
ところが、食べ物や飲み物まで黄金になってしまったのでミダス王は飢えと渇きに苦しんだらしい。
そんないつにない予備知識からスタートした今回だが、りんねが私物化している百葉箱を通してプレゼントをもらった様子。
『そつぎょうするのでつかってください…そつぎょうせいより…』
そんなメッセージにすかさず罠だと理解した六文。
そもそも百葉箱を使っているのがりんねだと知らなければそんな手紙を入れる事は出来ません。
まあ、りんねたちが永遠の高校一年生である事を考えれば３月だからといって卒業する生徒なんているはずないんですけどね（笑）。
六文の忠告も聞かずに行ってしまったりんね。
何と、プレゼントされたのはまさかの学校の制服だった！？
これまで一年中、中学の黒ジャージで通してきたりんね。
まさかの初期設定を覆す展開ですけど、すでに別人みたいです（笑）。
日々食う事に精一杯で超高額な制服など見果てぬ夢だったというりんね。
どこの誰とも分からない親切な卒業生に感謝するりんねですけど、卒業生からもらうのがＯＫならこれまでも何とかなったんじゃないのかな？
貧乏なのは誰でも知っているんだし、クラスメイトに頭を下げて卒業した兄がいないか聞くとか、教師に相談してもよかったはずです。
それが出来なかったのはやはりプライドが許さなかったからなのか？
同じ貧乏人のれんげが制服を着て登校している事を考えると、りんねはちょっと要領が悪い気がしますね（笑）。
続きを読む