
あだち充のゲッサン連載「MIX」第27回です。
走一郎のピッチングの出来に驚く大山監督。
実はずっと投馬とエース争いをしていたのだが、中学に入る時、どっちがピッチャーをやるかジャンケンで決めたのだという。
そんな話に自分に強運を感じる大山監督。
その一方、ランニングに出た投馬は、かつては須見工と呼ばれ今は健丈高校と名前が直された学校の前で水が跳ねる音を耳にするのだが…!?
「今年もまた始まるなァ、大輔」
息子の前で思わず口が出た二階堂の父。
息子の怪訝な様子に上手く誤魔化した父だが、やはり甲子園の地方予選は気になっていた様子。
そんな父を気遣ってか日程を教える息子ですけど、息子の方はもう野球部に未練はないのかな?
部屋に飾った背番号1が彼にとってすでに野球が過去のものになっているのを暗示させています。
一方、雨の日も練習に励む勢南では投馬のピッチングの情報が届いていた様子。
ここまでの練習試合で無失点を続けており、本当に夏の大会で対戦があるかも知れないと考えているらしい。
そんな話に出来れば明青学園とはやりたくないと言う西村。
あまりボコボコにやっつけると音美に嫌われてしまうと、今は好かれているかの様なセリフを吐く西村だったのだが…。
こういう話って普通家族にペラペラ話すもんでもないんじゃないのかな?(笑)
好かれている理由として手作りのナポリタンをごちそうになったと自慢げに話す西村。
「親子だからって余計なとこまで似なくていいんだぞ…」
そんな息子に対して恐ろしく冷静に意見する西村父ですけど、この様子だと全く信用してないですね。
自分の過去の失敗と重ねたのかも知れませんが、完全に否定していないのは本当に好かれている可能性もあると感じたからなのか?
その西村父の目が終始うつろな感じで熱をあまり感じさせないのが気になってましたけど、あるいは例の幼馴染あたりと結婚して「人生なんてこんなもの」といった感じに悟ってしまったのでしょうか…?(笑)
甲子園への敵は東秀高校の三田浩樹のみだと、明青を軽く見る西村。
「――だといいがな 東京は広いぞ」
意味有り気なセリフを吐く西村父ですが、もしかするとすでに投馬以外にも気になる情報が入って来ていたのかも知れませんね。
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