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Channel: いけさんフロムエル
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「境界のRINNE」~百葉箱消失!?眠り続けた霊と掘り出された悪夢!!

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高橋留美子「境界のRINNE」第240回です。

生徒たちが百葉箱に入れるお供え物で細々と食いつないでいる(とされる)りんね。
だがその日、生命線ともいえる百葉箱がなくなってしまった!?
そんな話を聞き、慌てて百葉箱に向かったりんねたち。
そこには霊の結界があり、どうやら一般人には消えた様に見えるらしい。

そんな百葉箱の下に男の霊が埋まっているのを見つけたりんね。
掘り出して事情を聞く事にしたりんねたちだったのだが…。

今回、色々ツッコミどころ満載ですけど、まず普通に考えて百葉箱がなくなったからと高校生が集まって騒ぐものなのかな?
まあ、この学校の百葉箱はちょっと違うという事もその一因ではあるとは思いますが、だとすると百葉箱が持つ意味をかなりの人が知っているという事になります。
となると、百葉箱にお願いすると一年生の六道りんねが当然の様に現れ、不思議アイテムで解決する事も有名になってていいのでは?
当初は黄泉の羽織を着て活動していたのに最近はそのままの姿での活動が多いりんね。
これまでの経緯を考えればりんねが死神なのは公然の秘密であって、「六道君が死神だとは聞いてたけど、四魔さんもそうなの?」なんてセリフをクラスメイトが口にしてもおかしくない気がします。

思えば「うる星やつら」では宇宙人のランがその正体をずっと隠していたにも関わらず、気が付くと誰も知っている事になっていて当時はかなり驚かされました。
同じようにらんまの女性化についても公然となっており、それを考えるとりんねの死神設定がいつまでも隠されているのが不思議なんですよね。
「うる星」「らんま」などを見ると設定バレは新しい展開につながっており、作品世界を広げる事にもなっていました。
となれば「RINNE」でそれが出来ないのはちゃんと理由があると考えるべきで、思うに百葉箱はりんねの根源ともいえる貧乏設定に関わるものであり、作者も分かっていても迂闊に直す訳にはいかないと考えているのかも知れません。

また一方で、一般人には見えなかった百葉箱ですけど、いつも幽霊を見て騒いでいるリカ・ミホまでが一般人だというのには違和感がありますね。
都合で霊が見えたり見えなかったりするリカ・ミホは何とも設定がアバウトであり、見えるなら見える、見えないなら見えないでハッキリして欲しい気がします。
この場合にしても「なくなっている」ではなく「百葉箱が何かおかしいんだけど」と言ってくれた方が納得出来る様な気もします。
ただ、そうなると今回の話と関係がないリカ・ミホに注目が集まる事にもなる訳で、作者も毎回決められたページ数でまとめるには都合で使い分けた方がいいと考え、多少2人の設定を曖昧なままにしているのかもしれませんね。

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