
高田裕三のイブニング連載「CAPTAINアリス」第83回です。
金蚕機長も復帰し、いよいよ運命の夜間海上不時着水を目前としたありすのASJ205便。
だが、雲を抜けて見たのはまさかの第七艦隊によって明るく照らされた海だった。
その瞬間、これは偶然などではなく、周到な計画の論理的帰結であると確信するありす。
何と、父ジャックは生きており、羽田の新日空トレーニングセンターで完璧なシュミレートを行っていたのだ!!
かつてありすは父が自分の前から消えて世界が一変した。
ブッシュフライトは色があせ、唯一の光明をグレイトキャプテンへの道だけだった。
だが、世界は何ひとつ変わっていなかった事に気が付いたらしい。
自分が見誤っただけであり、光明はそこらじゅうにあったのだ!!
「全員身構えて衝撃に備えてください」
「高度200」
金蚕とつないだ手で機体を操るありす。
正に土壇場で取り戻した2人の信頼だが、一方で同乗したランディには全く別の思いがあったらしい。
「孫が来月生まれるんだ俺様の!!」
「娘が結婚したんだよ死にたくねぇよォォ!!」
いきなり娘の写真を見せるランディ。
って、こんな瀬戸際でなくちゃ話せない事なのか?(笑)
実はジャックのせいで故郷バーモントに帰ったのだと言う。
どうやらランディの故郷で療養生活を送っていたらしいジャック。
だが、そんな彼のところに娘が男を連れてやって来たと言うのです!
何やらいつの間にかいい感じになっていたランディの家族。
「おめでたいトコごめん!!」
「パパか横田の人に頼まれたのね このシップに乗って私の様子を見ろって…」
「謝んなよ しっかり着水すりゃクソ親父を恨みはしねぇ…」
何かしゃべっていないと不安だと、ここに来て口煩くなるランディだったのだが…!?
結局、ジャックの指示でこの機に乗る事になったらしいランディ。
しかし、だとするとジャックはこの機に何か起きると知っていたのでしょうか?
過去最悪のアクシデントが起きる事を想定して万全の体制で挑んだチームガーディアン。
もし指示が偶然でなかったのだとしたら、ジャックは日本空船の誰かと事前に連絡を取り合っていたのかも知れませんね。
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