
藤田和日郎の週刊少年サンデー連載「双亡亭壊すべし」第80回です。
緑朗の体内に侵入し、「特別個体」青一の情報を得たしの。
緑朗の身体を利用すれば簡単に青一を殺せると考えたしのは緑朗を終わりのない夢の世界に追いやってしまう。
家族との楽しい夢を見せられ、そのまま終わるかに見えた緑朗。
しかし、一滴の「アノヒト」の防御から夢の世界を脱し、液体窒素を準備し始めた緑朗だったのだが…!?
しのの精神支配が解けて来たのか、段々と元の人間らしい表情を見せて来た緑朗。
涙を流し始めた緑朗だが、しのが言う様な「勇気」など自分の中にはないのだという。
「…僕はただ怒ってるんだよ あの時の僕があんまり情けなくて…」
何と、心の中で怒りの炎を燃やしていた緑朗。
それを直接見る事になったしのだが、「感情」は彼らにとって理解出来ないものであり、それを利用すれば心が壊れる事を知っているだけらしい。
激しい怒りの感情を前に、緑朗の身体を支配する事を断念したしの。
青一の情報を得た事だけでも成果があったとし、体を壊して外に出ようと考えたしのだったのだが…。
何と、緑朗の巨大な燃え盛る手に捕まってしまった!??
緑朗を支配するどころか逆に捕獲されてしまったしの。
ここに来て完全に逆境に立たされたしのですけど、泥努に対して感じた様に緑朗にも恐怖を感じてもいいんじゃないのかな?
どこまで真実なのか、泥努には恐怖を感じて逆らえなくなったとの事ですけど、場合によれば緑朗が逆に彼らを支配するチャンスなのかも知れません。
続きを読む