
荒川弘の少年サンデー連載「銀の匙 Silver Spoon」第122回です。
アキを大学に行かせるという目標を果たし、長年の恋も成就させた大蝦夷農業高等学校・酪農科学科3年生にして馬術部・元副部長の八軒勇吾。
大学合格を祝う家族だったが、その席で付き合っている事がアキの父にバレる事に。
クリスマスに期待がかかる中、大川に強制的にバイトを入れられてしまった八軒。
長イモ農家の苦労話を聞かされる中、とろろごはんでホワイトクリスマスを味わう八軒だったのだが…!?
12月25日のバイトも完了し、給料と大量の規格外品の長イモをもらった八軒。
下宿の大家さんに御裾分けする事を考えた八軒だったが、捨てるためのクズ長イモがある事を発見する。
「ブタなら喜んで食べるぞ」
溜まる一方だから持って行ってくれるとこっちも助かると言う社長。
思わぬところでブタの餌を無償でゲットした八軒ですけど、そこまで読んでいたとすれば大川社長も侮れないですね(笑)。
大川から連絡が入り、アキとのクリスマスが無くなってしまった八軒。
視察先でキャベツをもらって来た為、豚肉と合わせてお好み焼きを作る事に。
その視察で生産から加工販売までを自社でやるのが一番いいと結論付けた大川社長。
現在、八軒の会社は加工を他に頼んでやってもらっているのだが、加工場を作るには金の他に工場に「食品衛生管理者」を置く必要があるらしい。
肉加工品は薬品である添加物を使うため、(医者・歯医者・薬剤師・獣医とかは免許持っていれば資格アリになるが)特別な資格が必要だという大川社長。
「そこで 副社長には大蝦夷畜産大学に入っていただきます」
何と、八軒に畜大受験を要請して来た!?
畜大の畜産科学科で食品衛生管理者の資格が取れると言う大川社長。
自分はすでに「食品衛生責任者」の資格は持っており、「食品衛生管理者」を八軒に取ってもらいたいらしい。
大学に行かなくても資格を取る方法はあるが、1~2ヶ月くらい本州でみっちり講習があり、受講料も何十万もかかると言う大川社長。
「おまえが親の金で大学行って資格取ってくれれば会社の懐が痛まないだろ!!!」
まさかの本音をぶちまける大川ですけど、八軒の父親がどんな人か分かってるのにそれを言うの?(笑)
大学に行ってれば「学生がやってる会社」みたいな売り文句も使えるし、在学中にブタの研究もめっちゃ出来ると言う大川社長。
「御影とステキなキャンパスライフ!!!」
頭を抱える八軒にトドメのセリフを吐いた大川ですけど、普段は散々邪魔しておきながらこういう時だけ希望を見せるなんてズルいなんてもんじゃないですね(笑)。
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