藤田和日郎の週刊少年サンデー連載「双亡亭壊すべし」第４６回です。
朽目に放り投げられ、階下に転げ落ちてしまった凧葉。
そこで見たのは体を奪われた鬼離田三姉妹の長女が２人の妹と対峙している場面だった。
姉不在で万全の力を出せず、亡者たちによって絵の中に押し込められてしまった雪代と琴代。
そんな彼女たちを救う為、紅と共に絵の中に突入した凧葉だったのだが…！？
順番的に下からなのか、子供の頃の自分たちの姿を見る事になった鬼離田３姉妹の三女・琴代。
大人たちが「バケモンの子」だと話しているのを見た琴代だが、その姉妹３人は金網の箱の中に入れられていた様子。
バケモンの子である事を全力で否定する琴代に対し、静かにする様に命令した姉たち。
「また先師さんに竹でぶたれるよ…」
虐待を受けていた姉妹だが、どこかの田舎でいつも金網を張った木の箱の中で何かの缶詰をかじりながら修行場に運ばれていたらしい。
移動中に同年代の子供たちに会い、手を合わせて拝まれたという琴代たち。
子供たちにも「バケモンの子」として恐れられた３人だが、琴代には彼らと何が違うのか理解出来なかったらしい。
「霊能力」の修行として雪降る墓地で３人夜明かしさせられたり、真っ赤な炭火の上を素足で歩かされたという琴代たち。
その際に両手をついて大やけどを負った事もあるという雪代ですけど、そこまでされても逃げ出す事は出来なかったのか？
よくわからない言葉を唱えながらの滝行で少しでも口がそろわなかったり覚えが悪かったらささらに割れた竹棒で背中をぶたれたという姉妹たち。
「そんなんで一人前の『拝み屋』になれっかァ！」
「『拝み屋』にもなれんで生きてけっか！」
「気持ちワリィおめえらみてえな…バケモンの子がァ！」
叩きながらも「バケモンの子」を口にした先師ですけど、一人前になった今、自分たちを虐待した者たちに対して姉妹がどう思っているのかは気になりますね。
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