
週刊少年ジャンプ「トリコ」第328回です。
金のシェフ・ジジの指示に従い、チームを結成して残りのメニュー捕獲を目指す事になったトリコたち。
その旅立ちを前に、トリコはリンと一ヵ月後に式を挙げる約束をする。
リドルチャプターを装着し、海専用のキャンピングモンスターにそれぞれ乗り込む事になったトリコたち。
そんな中、最大勢力となった小松たちはグルメ界にありながら最も巨大で最も栄えた文明「海中グルメ都市『ブルーグリル』」を目指す事になったのだが…!?
漆黒の海ブラックトライアングルに突入した小松たち。
その黒さを「ブラックコーヒー」「醤油」「イカ墨」だと言い合う料理人たちだが、ブラックトライアングルは別名「出し海」といい、グルメ界の海に連なる旨みの海流“旨潮”の流れの原点であり、全海洋の味の出発点が他ならぬブラックトライアングルなのだという。
グルメ界でも三番目に深いこの海の水深は3万メートルもあり、その旨みの層はまるで動物の部位のように分かれ、それぞれ味も異なるが深くなるほど旨みが強いと言うジジ。
部位によってはそのままスープにして飲めたりソースに使えたり様々であり、大昔にはこの海域だけでフルコースすべてを完成させた料理人も大勢した程らしい。
さらに、この海に生息するサンゴや貝・岩石からは特殊な調理器具も作られ、この世のすべてをさばく“金の調理器具”その7つ道具も文明には存在すると言うジジ。
「霊食」をさばけるのもその7つ道具だけであり、どうやらそれを手に入れる必要がある様子。
一方で、「裏の世界」は味が乏しい世界なのだが、唯一「アナザ」だけは「裏」にそのまま届く“旨み”であり、実はこの海の旨みを絶え間なく生産しているのが他ならぬ「アナザ」らしい。
そんな暗黒の海を進む中、明るさを感じ始めた小松たち。
何と、いきなり「星屑の川」が現れた!?
「アナザ」が通った後に出来るという「星屑の川」を初めて見る事になった小松たち。
それが稚魚で、しかもだいぶ前だと判断するジジですけど、だとしたら本物は白夜の様な光でも放って来るのでしょうか…?
そんな光を目にして息子の事を話し始めた千代。
実は彼女が今回援護組としてグルメ界に来たのは「裏の世界」の話を聞いたからなのだという。
息子は元々病気だったが、生まれてから12年間をチューブに繋がれたまま病院で過ごしたという千代。
唯一の心残りは自分の手料理をただの一度も食べさせてあげられなかった事であり、息子は食べる喜びを、美味しいという言葉の意味を知らないまま旅立ってしまったらしい。
「経験に感謝」して息子の事はもう割り切る事が出来たと言う千代。
それでもたった一度でいいから息子に料理を作ってやりたいと言う千代ですけど、だとするとそんな千代の息子がこの「エリア6」の「裏の世界」で登場して来る可能性もあるのかな?
かつては幻の蘇生食材センターを手に入れる為、美食會にその身を置いた千代。
一時は否定した「感謝」を口にするあたり随分と毒気がなくなってしまいましたけど、結局センターも最終的には狙う訳ですし、その時彼女が息子の復活を願うのかどうかは気になりますね。
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