
岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第123回です。
佳奈がハングアップした事に気が付き、その不審な様子から誰かに回避不能の死が迫って来ている事を予感するカズミ。
佳奈と2人で3人がバイトをするメイド喫茶に来た良太だったが、意を決して初菜に明日腑卵すると宣告する。
イニシャライザーにも頼れない為、腑卵する前にイジェクトするしか道はない事を知らされた初菜。
まさかの話に冷静さを失い、人目もはばからず号泣する初菜だったのだが…!?
我を忘れて号泣する初菜の姿を見て同じ様に涙を流す良太たち。
これまで何人もの死を見てきた彼女たちだけに初菜に迫っている死をリアルに感じていたのかも知れません。
それからどれだけの時間が経過したのか、初菜は夜遅く高屋の家を訪ねる事に。
良太から聞いたという初菜だが、連絡先は知らないが、中学の同級生だったため家は知っていたらしい。
何やら身近な存在かと思いきや全然そうでもなかった高屋と良太ですけど、絶対記憶の彼が連絡先を知らないという事は、ただの1回も電話をした事がない事を意味します。
ここ最近の顔を合わせる回数を考えると不思議な気もしますが、彼の停学理由も知らなかったくらいですから本当にただの知人でしかなかったんでしょうね。
「ごめん やっぱり明日行けなくなった」
高屋の買い物に付き合えなくなった事を伝えに来た初菜。
それをアッサリ受け入れる高屋だが、初菜が目を腫らしている事から何かあったと察した様子。
自分は良太が好きだが、彼には好きな子がいるため自分の片思いだとまで伝えた初菜。
「さよなら なんだかんだ言ってあなたのことちょっと楽しかったわ ありがと」
いつになく素直な初菜にさすがの高屋もただ事ではないと感じたらしい。
何と、天文台に乗り込んできた高屋。
周囲に何もない事を考えると高屋の家と天文台は決して近くはないはずですけど、仮に初菜が高屋の家に行ったのが夜8時だとすると、高屋が天文台に来たのは早くても9時頃でしょうか?
「村上はどこだ?」
天文台にいて当然の様な言い方をする高屋。
もしかするとここに来る前に電話を入れるか直接良太の家に行くかして、彼が家に戻っていない事を確認していたのかも知れません。
良太に初菜の事を聞かれ、「好きだ」と答えた高屋。
その言葉に事情を話す事にした良太だが、さすがの高屋も彼女が死ぬとは思ってもいなかったはずです。
「魔法使い」や「ヴィンガルフ」などの危険な単語を回避し、初菜は研究所の実験体だと説明した良太。
明日の放課後になれば腑卵し、人を食べるようになったら止める手段がない為、そうなる前に明日初菜を殺すと、残酷なセリフを吐く良太だったのだが…!?
どうやら何の対策もないまま当日を迎えそうな良太たち。
今となっては何かミラクルな事態が発生する事など、とても期待出来そうもありません。
となると、ダメ元で第3のスイッチを入れるというのも一つの手かな?
腑卵するまでハーネストの中で成長を続けるというドラシル。
果たして、ドラシルの成長だけを止める事は出来ないのでしょうか…?
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