Quantcast
Channel: いけさんフロムエル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2883

「ドリフターズ」~ラスプーチン出現!笑う信長と空気を読まない男!!

$
0
0
dごめん無理1

平野耕太のアワーズ連載「ドリフターズ」第37回です。

オルテ帝国首都ヴェルリナにやって来た大藩地伯サンジェルミの馬車列。
オルテ帝国を救ってくれると感激する兵士たちだったが、サンジェルミの狙いはクーデターだった。
すし詰め状態の馬車の窓から街の様子を眺め、国の息の根を止めなければならないと確信する豊久たち。
自分の権限で総力戦会議を開き、帝国の店じまいを宣言するサンジェルミだったのだが…!?

「この国は私達『漂流者』が丹念にこしらえた物」
「それを半世紀も貸してあげてたの でももうごめん無理」

丁寧なようでふざけた言い方で帝国の終了を宣言するサンジェルミ伯。
あえて「オルテ実験帝国」という言い方をするサンジェルミだが、「実験」と言うだけあって今まで築いたものを捨てる事になっても全く未練がないのか?
「これからは新たな漂流者『トヨヒサ・シマヅ』を首魁として 心機一転がんばっていこうと思います」
「皆様長らく御愛願御利用ありがとうさようなら」

まるでスーパーの閉店の挨拶の様な言い方をするサンジェルミ伯。
さすがに驚き、「サンジェルミ伯が乱心した」と衛兵を呼ぼうとする男もいたが、すでに豊久たちによって始末されていたらしい。

そんな突然の反乱宣言だが、果たしてこの会議に出ている者で「島津豊久」という名前を聞いていた者はどれだけいたのか?
その勢力をどんどん拡大させ、ついにはオルテ最大の兵器廠・ガドルカ鉱山まで陥落させた豊久。
今帝国にとって最大の脅威になっているはずで、その首魁たる豊久の名前を知らなかったとすれば、危機感が足りなかったと言わざるを得ません。
あるいはそんな彼らだからこそ、サンジェルミが来てくれて国が助かるなどと思いこみ、伯の真意など読もうとさえしなかったのかも知れませんね。

続きを読む

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2883

Trending Articles