
藤田和日郎の週刊少年サンデー連載「双亡亭壊すべし」第3回です。
突然の空爆で住む場所を失ってしまった凧葉務。
友人の家で昔の双亡亭の特番を見た凧葉は同じ事が緑朗の身に起きたと理解する。
そんな緑朗の病院で羽田空港に45年前に行方不明になっていた旅客機が帰って来た事を聞かされた凧葉だったが、その旅客機のただ一人の生存者こそ凧葉務の祖父の兄の子供・凧葉青一(12)なのだという
手がドリルになる子供に衝撃を受ける一方、緑朗の姉・紅が動き出すのだが…!?
遠く九州から東京に出て来た柘植紅。
突然の来訪に驚く神社の宮司だが、九州の柘植は「刀巫覡」の一族として有名なのだと言う。
「小刀を使ってな、全ての厭魅を断ち切る巫女のことだよ」
何やらかなり特殊な一族らしい柘植一族。
聞き慣れない巫覡という単語ですが、ウイキによると神を祀り神に仕え、神意を世俗の人々に伝えることを役割とする人々を指すそうで、かんなぎとも言うんだとか。
また、厭魅という難しい文字も呪術を差すそうです。
弟が緋立保健病院にいると聞き、そこまで行く事にした紅。
何と、刀巫覡である彼女は「お祓い」の力は現役の巫女の中で日本一の力を持っているらしい。
何やら圧倒的な存在らしい柘植紅。
「からくりサーカス」でいうならしろがねの様な存在になるのかも知れません。
両親が別れた際、別々に引き取られたという緑朗と紅。
それ以来3年ぶりだという紅ですけど、だとしたら紅の様な力が緑朗にもある可能性があるのかな?
幼い緑朗には何も教えないまま別れた可能性もありますが、何かがキッカケで柘植の血が目覚める事はあってもいい気がします。
そんな緑朗に会うため東京の交通網の複雑さに泣きながらようやく病院にたどり着いた紅。
凧葉が大騒ぎしている現場にやって来た紅ですけど、(母がどうなっているのかは分かりませんが)父が死んだ今、他に血縁者がいないのであれば緑朗は彼女が面倒を見る事になるのかも知れません。
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