別冊少年チャンピオン「聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話・外伝」第８７回です。
牡牛座フランキスカの猛攻に晒される事になってしまったセージ。
だが、洗脳されていてもその戦法は直球であり、動きを見抜いて冥界波の霊魂によって体を拘束してしまう。
死界の蝶が焼かれ、ようやく正気を取り戻したフランキスカ。
その一方、仲間の矢座アルコンの危機に、牡羊座ゲートガードに挑もうとするハクレイだったのだが…！？
黄金聖闘士の実力がありながら白銀聖闘士の身に甘んじるハクレイが無責任に聖域の調和を乱したと言うゲートガート。
そんなゲートガートに対し、ハクレイは祭壇星座の真の力を見せるのだという。
それでも黄金聖衣と白銀聖衣の差は歴然であり、ハクレイが黄金を捨てた時点で勝負は決まっていると相手にしないゲートガード。
「いいや お前はまだ知らん」
「祭壇星座の恐ろしさを」
「仔羊よ 捧げられよ！！」
何と、いきなり胸の円形パーツから白銀の炎が現れた！？
自身とゲートガードを中心に白銀の炎の陣を作り出したハクレイ。
熱も無く、鬼蒼焔とは明らかに異なる炎だが、これは仲間のアルコンも知らなかったらしい。
何のダメージも無く、虚仮威しにもならないとお構いなしにフォースソアを放ったゲートガード。
だが、技を放った途端、聖衣の重さに動けなくなってしまったのだ！！
「言ったろう？聖衣は関係ないと」
「これが教皇代理祭壇星座に与えられた権限」
「全聖闘士に対する小宇宙及び聖衣の剥奪！！」
白銀の炎はゲートガードの小宇宙を焼き尽くし、やがては青銅、そして普通の人間の域になると言うハクレイ。
聖火の陣はそのまま巨大な祭壇となっており、ゲートガードの小宇宙は全て聖域とアテナに還元されているらしい。
まさかの絶対的な力を持っていた祭壇星座。
それこそ黄金を超える存在といってもいいですけど、これって結局は身内の聖闘士にしか使えないのかな？
冥闘士も小宇宙を武器にしていたはずですけど、彼らに対しても有効なら聖戦でも黄金を差し置いて大活躍が出来たはずです。
そんなハクレイの恐るべき能力を目にし、教皇イティアがどれだけハクレイを認め信頼していたのかを知るゲートガード。
文字通り教皇補佐として聖闘士が逆らえない能力を持っていたハクレイですが、誰も知らなかったという事はこういう事態でもない限り使うつもりは全く無かったのかな？
知られていればそれだけで裏切りに対する抑止力になりますが、黄金が裏切りるとは思ってもいなかったでしょうし、その絶対的な教皇の信頼を変にやっかまれたりしたらイティアもやりにくくなったと考えたのかも知れません。
その一方で、車田星矢にこの祭壇星座がいたらまた色々状況は変わっていたんじゃないのかな？
教皇に成り代わったサガにすれば祭壇星座が味方なら問題ありませんが、一発逆転があるだけにアテナたちに取り込まれるのは何よりも恐れたはずです。
それこそ真っ先に始末すべき存在ですし、場合によればどちらの勢力が祭壇星座を取り込むかで戦況が大きく変わる事になったかも知れません。
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