
今月はセンターカラーで登場しました。
月刊誌連載となった大場つぐみ・小畑健による新連載「プラチナエンド」。
その第一回目は期待を裏切らないクオリティの高いものでした。
そんな連載開始を記念してジャンプSQ.では3号連続で応募者全員サービスを行っています。
第2回となる今回は前回とイラストが異なる様ですし、ファンの人はこの3ヶ月間忘れない様に気をつけた方がいいかも知れません。
さて、中学を卒業したものの、全てに絶望し飛び降り自殺を図った架橋明日(ミライ)。
そんな明日を救ったのは少女の姿をした天使・ナッセだった。
「生きる希望」として「天使の翼」と「天使の矢」を渡された明日だったが、そんなナッセから両親の死は仕組まれたものだった事を聞かされる。
「天使の矢」を使い叔母から真実を聞き出しショックを受けた明日。
だが、死んだほうがいいのは叔母さんたちの方だと泣き崩れる明日の姿に何とその叔母が自殺してしまった?
そんな強力な力を手に入れ衝撃を受ける一方、幸せになるためにナッセを受け入れる事にした明日だったのだが…!?

家にはとてもいられなかったのか、ホテルで寝泊りしていた明日。
死んだ叔母に襲われる夢を見て飛び起きた明日だが、やはり良心の呵責はある様子。
そんな明日を心配するナッセだ、実は泊まるためにホテルの人に矢を一度刺しただけで3日間翼も矢も使っていなかったらしい。
叔母は自殺だという事に叔父がしたから心配は無いと言うナッセ。
そんなナッセに自分はお金を持っていない事を伝える明日だが、亡き母からの教えもあり、盗んだもの騙し取ったものでは幸せにはなれないと感じていたらしい。
「神様になれば全部自由に使えてもっといいと思ってたのに」
自分が考える幸せと明日の考える幸せが違っていた事に気がついたナッセ。
そんなナッセからきちんと説明を受ける事になった明日だが、今地上には13人の神候補がいてそれぞれ天使がついているのだという。
翼や矢が与えられ、自由に使った上で一番ふさわしい人を選ぶ事になると言うナッセ。
神様が他の人に決まったら翼も矢も没収される事になるらしい。
そんな話を聞かされてもイマイチ興味が沸かない明日だが、自分は普通の幸せでいいんだとか。
「寝る場所があって 食べる物があって 学校に行けて 社会で働けて」
「そして いつか将来好きな人と一緒になって その人と幸せな家庭をつくれたら――」
「家族を失う前みたいな…そんな幸せ…」
これまでが悲惨な生活だったからか、平凡に憧れる明日。
そんな明日をアッサリ受け入れるナッセですが、明日の気持ちを理解したというよりも「よく分からないけどこれからは理解しなければいけない」と考えて動いている様な気がします。
お金を得るためにまずはバイトをする事を考える明日。
「それなら叔父さんとその子供を殺せばいいよ」
そんな明日にぶっそうな事を言うナッセだが、養子になっているのだからみんな死ねば家のお金が全部明日のものになるのだという。
明日の家族を殺して大金を得た人から取り戻すだけだから、騙し取るのとは全然違うというナッセ。
明日の気持ちが分かる様で肝心なところが分かっていない感じがするナッセですけど、これは寄生獣における初期の新一とミギーの関係と似たようなものを感じますね。
明日の為だと言いながら何処かズレてますし、だとするとナッセはこれから明日と付き合う事で人間の感情を学んでいく事になるのかも知れません。
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