あだち充のゲッサン連載「ＭＩＸ」第３５回です。
２－１と逆転を許したものの、敵の８回表の攻撃を三者三振に仕留めた投馬。
そんな１点のビハインドで迎えた８回裏だったが、４番今川の豪快な振りが喜多投手の四球を呼び込む事に成功する。
続く５番・尾木はフラフラとライトに打ち上げ、万事休すかと思われたのだが…。
守備の穴でもあったライトが後逸し、二者がホームに返って土壇場で３－２とついに明青が逆転してしまったのだ！！
得点圏にランナーを残し、追加点のチャンスを迎えた明青学園。
期待された６番・投馬だったが、打った打球は一・二塁間を抜けるところを攻守に阻まれ、結局一塁フォースアウトとなってしまった様子。
「鉄壁なんだよ内野の守備は…」
外野の轟だけが問題だったと言わんばかりの小宮山監督。
その一方、不満顔を見せる喜多だが、単に逆転されたからという訳ではなかったらしい。
「あいつの才能は投げるだけじゃねえんだよ」
みんなが苦戦する自分のクセ球をまたしても打たれた事を気にかける喜多投手。
最後の打席は結果に繋がりませんでしたけど、このまま成長すれば将来走一郎と４番打者を争う可能性もあるのかも知れません。
「他にいくらでもいただろ？初戦にふさわしい相手は――」
明青学園の想定外の実力に困惑する喜多。
「ああ そう思ってるさ、――あちらもな」
そんな喜多に対し、明青側も健丈が相手になった事は計算外と考えていると、投馬たちの気持ちを察する赤井だったのだが…！？
試合前はかなり相手をなめていた赤井ですけど、さすがに考えを改めたのでしょうか？
自身はキッチリ結果を出したものの、チームメイトは完全に抑えられてますし、明青の実力を認めない訳にはいかないはずです。
となると、弟との関係にもこの試合が影響してくるのかな？
弟自身が何かをした訳ではないですが、忠告を無視した事を後悔しているのなら今後は弟の話に耳を貸してくれるのかも知れませんね。
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