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Channel: いけさんフロムエル
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「極黒のブリュンヒルデ」~オウンゴールが決勝点?波乱のデートと響き渡る快音!!

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岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第130回です。
今週はセンターカラーで登場しました。

ついにコミックス第12巻が発売された「極黒のブリュンヒルデ」。
例によって何ページも修正が入りましたけど、こういうのってオリジナル版は二度と見る事は出来ないのでしょうか?
より良くする為に直すのは分かるのですが、その為に削除されたページがあるというのはどうにも引っかかるんですよね。
以前、島本和彦が少年サンデーで連載した「燃えるV」が加筆修正版・マルチエンディング収録版・オリジナル版の3タイプが出た事がありましたけど、色々修正を入れる作家の場合そういうフォローはあってもいい気がします。
まあ、それには売れる事が前提ですけど、いつか文庫や豪華本の様な形で復活する時にはカットされたシーンを収録してくれると嬉しいですね。

さて、無事復活を果たし、初菜と付き合う事になった高屋。
そんな2人を羨ましがるカズミだったが、望遠鏡を覗きながら寧子の事を思って涙を流す良太の姿を目撃してしまう。
そんなカズミにこれから寧子とどうするつもりなのかと問われても答えられなかった良太。
思い出を欲しがるカズミにラブホ込みのプラトニックなデートを申し込まれ、断りきれなかった良太だったのだが…!?
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何でデートしなければならないのか分からないままカズミを待っていた良太。
だが、そこに姿を見せたのはまさかの寧子だった?
実は朝起きたらすごい高熱を出してしまい、カズミは出かけられなくなってしまったのだという。
まさかの展開ですけど、あるいは肌寒くなってきたのに夜外に出ていたりしたのがマズかったのか?
そんなカズミだが、伝言は元々佳奈に頼んでいたらしい。
その佳奈が寧子に頼んだと聞き、青ざめたカズミ。
「いいじゃない別に誰が行ったって…」
苦しむカズミに笑みを浮かべる佳奈ですけど、思いっ切りわざとですね。
寧子と良太に幸せになって欲しいという気持ちより、カズミに嫌がらせをしたいという気持ちの方が上回っている様にさえ見えます(笑)。

「なんてことや…とんでもないオウンゴールを決めてもうたかもしれん…」
自分の必死の行動が逆に致命傷になった可能性に衝撃を受けるカズミ。
そんなカズミとのデート中止を伝えに来ただけの寧子だったが、良太としてもせっかくのチャンスを無駄にはしたくなかったらしい。
すでに予約してあった事もあり、寧子を映画に誘った良太。
『しまった…これはひどい映画だ…なんだこの安っぽいセリフ…』
だが、その映画は全くダメダメな失敗作だった?
デートだからと適当にラブロマンスを選んだという良太だったのだが…。
「面白かった!!」
「映画面白かったね!!」

何と、良太がダメ出しした作品を寧子は絶賛して来たのだ!!

そんな様子に寧子が記憶を失っている為、何を見ても感動すると理解した良太ですけど、それを考えると見たものを全て覚えている良太は映画を見ても本当に感動する事って少ないんじゃないのかな?
それこそただ歩いているシーンを見ても既視感を感じるでしょうし、ビデオになって修正が入ったりしたものを見たら克明にその違いを理解するはずです。
と言うより、一度見るだけでいいんだからDVDやブルーレイを買う必要は全くないって事なのかな?
誰かに見せる為でもなければ買ったりレコーダーに録って保存するなんて行為は必要ないはずですからね。

一方で、純粋に映画を楽しんだ寧子ですけど、これは子供向けの作品を子供が楽しむ一方で大人がイマイチ感情移入出来ない様なものでしょうか?
同じものを見たにも関わらず、過去の経験の差から全く違ったものを見ていた良太と寧子。
良太にとってはとるに足らない映画であっても、寧子にとっては一生忘れられない作品になったのかも知れません。

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